12月2日朝8時より、博多法人会の朝の勉強会「一水会」が
ホテルクリオコートにて行われました。

091210-01.jpg

この日の発表者は、福岡クロス工業株式会社
天岡 健氏で、演題は「こうすれば絶対儲かる。」でした。

福岡クロス工業(株)は、電線用の被覆材を提供している。
日本の電線では100%の市場を取っている。
しかし、海外は50%、30%ぐらいの価格で提示してくる。
よって、価格の差があるため、海外への進出には、
価格競争以外の方法を図らなければならない。

天岡氏は、自分はものすごく頑固だと語る。
好きなものは好き。嫌いなものは嫌い。
たとえば輸出。1番嫌いな国が中国。2番目に嫌いな国は韓国。
何故かと言うと、価格のことしか言わない国だから。
天岡社長は、好きな国にしか商品を売らない。
当然、適正な価格で購入頂ける国には興味がある。
自分の会社の身の丈を知ることも大切。
ロット6000円をひとつの基準としている。売れないものの
価格はどんどん上げる。
会社としては存続して行かなければならないので、売上高が30億。
損益分岐点は半分の15億。その15億を下回らない様に考える。

機械を動かすのは、今の社員数の1.5倍にしなければ、
24時間稼働は難しい。

電光水火で仕事をしていきたい。今の日本は、電気無しでは難しい。
光は通信。通信も必要不可欠。また、水も生きるために必要。
火や熱がもたらす害をどう取り持つかが福岡クロス工業のテーマ。
電気は非常に無駄に消えている。その無駄使いを無くすことを考え
やっている。蓄電池の無駄をなくすことを手掛けている。
光は通信。これも無駄をなくすためのクロスを開発している。
水は、マンホールに溜まる水の処理を考える。
火は、ケーブルから火を出さないものを考えた。ICチップも熱を出す。
それの熱を無くすものも考えた。この4つ商品でも、他社がやらない
ものを考え、利益が上がるものを考えて販売している。
それも多品諸小ロットでやっている。
しかし、海外は少品種多ロットで輸出を行っている。
韓国やヨーロッパも福岡クロス工業と同じ商品を安く出してくれば、
価格を下げてまで売らない。
他社品を使ってみてもらい製品のクオリティを理解してもらうことに
徹底している。使ってみて福岡クロス工業の商品に戻ってきたときは
金額を上げて提供できるチャンスと考え提示している。

091210-02.jpg

天岡社長は浮気はしない。
材料を納めて頂くメーカーさんや取引先を、ここと決めたら他とは
取引をしない。それから、価格のことだけを言わないようにしている。
しかし、新商品の提案やロットの問題が出てきたときに、お願い
できるスタンスで付き合っている。ベースになる材料は、多く使う
ように心掛け、買える材料はたくさん買うようにして取引様に儲けてもらう。
そのような経営で、利益を出すことに心掛けている。