4月16日朝7時より、フォーバル福岡支店会議室にて、
ステップアップ20が行われました。
この日は、2月8日にテレビ放映されたカンブリア宮殿の
「世界で一つだけ…世界最大のホビーハウスの挑戦」
ユザワヤ商事(株) 畑中利元氏でした。
テーマは「正直者はバカを見ない。」
ステンドガラス作りを楽しむ平沢さん。必ず行くお店は、
蒲田駅の「ユザワヤ」。駅の前に8店舗。全てが「ユザワヤ」。
平沢さんは、ここに来れば、何でも揃うと言う。それ以外に、
粘土は40種類。70万点。一般的なお店と桁違いの品揃え。
年商230億円。お客様の為を考え売れないものも売っている。
それは、ゲルマニウム。その他にも、エッグアート用のたまご。
ダチョウのたまご5000円。売れないものまで置いているから、
お客様も信頼してきてくれる。
さらに、編み物も教えてくれる。「ユザワヤ」は、各店で
教室もやっている。しかも、授業料は、300円台の破格値。
しかし、それには訳があった。教室に参加し作品を作って
いて、材料が欲しくなると、すぐに買いに行ける手軽さ。
なぜ、畑中会長は「ユザワヤ」と名付けたか?
ユザワは奥さんの苗字。離婚されないようにしたと言う。
新作毛糸の品評会。全色全品種を全て買うと言う。その
意味は、取引先も元気になってほしいから…と言う。
畑中会長は、創業当初、取引先を強くするために手形を
やめた。全て現金。そうすると、安く仕入れられる。
その考え方は、メーカーも喜んでくれる。そして、
お客様も喜んでくれる。価格はメーカー提示価格の60%。
それだけでなく、社員への気持ちも素晴らしい。自宅に
お伺いすると、社員への贈答品がたくさん置いてあった。
畑中会長は、その贈り物を箱に詰めて、送る準備をして
いた。
畑中氏は休まず働く。店が休みの日は、問屋の仕事を
手伝いに行く。そして、敵が何を仕入れ、どんなものが
売れているかを知る。そうしている中で、問屋さんとの
信頼を深くしていく。そして、良い商品を一番に紹介して
もらう様にしていく。
創業した時、親戚や友人は皆反対。しかし、「それは行ける!」
と考えたと言う。
人が難しいと言っている仕事の方が、やれると思ったらしい。
銀座ユニクロの横に「ユザワヤ」が進出。店内には、ユニクロで
買った商品を片手に、商品を見ているお客様が多い。
「デコクロ」というものが流行っている。買った商品を、
自分だけのものへ加工する人が増えている。シンプルな服を
自分独自のものへ変身させるのだ。ユニクロは、集客力を
お互いで上げることが狙い。
新宿高島屋へも「ユザワヤ」が進出。やはり、ユニクロの横。
ユニクロだけでなく、デパートとお客様の層も近いという
ところが出店の狙い。「ユザワヤ」新宿店では、ディスプレイへ
「デコクロ」した作品を展示。それを見たお客様は、「可愛い」
と言って反応は上々。ユニクロの商品を「デコクロ」し、作成
した作品も売りになるのだ。
「ユザワヤ」は世界にも例を見ない手作りの殿堂。作る側の
方々への気持ちが伝わる「あったかみ」を感じる。既製服では
満足できない人達の思いを形にできる場を提供してくれている。
手作りが伝える素晴らしさがそこにはあった。「正直者はバカを
見ない。」素晴らしい会長さんだった。
私はこのDVDを見て、私も同じ経営者ですが、仕事への思いが
全く違う。まだまだ努力が足りない。畑中さんを見習って、
頑張っていきたい。