会社を経営して15年になる。今では、たくさんの
社長と親しくさせてもらっている。急成長している
会社の社長や、資産もあり簡単には潰れない会社の
社長、毎年大変そうな会社の社長など、たくさんの
方にお会いしてきた。
多くの社長に経営方針などを聞き、自社に役立てて
きた。そのことを踏まえ、盤石な会社づくりとして、
不変の法則がある。それは
1.どこもやらない商品を
2.どこもやらない営業方法で
3.直接販売すること
商品は他がやらないものか、独自開発の商品。
誰でも売っている商品はダメなのだ。どこでも販売
している商品を扱っていて、失敗した例がある。
牛乳を各家庭へ配達する仕事。地道な仕事であり、
地域に密着し、顧客との対面営業で、売り上げを
伸ばしていた。お客様一人ひとりと密接な関係を
築き上げ、顧客が減ることはなく、地域を拡大して
いけば、必ずといってよいほど成長していた。
毎日、お客様の自宅まで牛乳を届ける。サービスの
レベルを上げていくことで、大きな支持をお客様から
もらっていた。
私はその社長の講演をお聞きした時「素晴らしい
地域戦略だ!」と感動した。しかし、その牛乳を
製造していたメーカーがある時、倒産してしまったのだ。
その配達業者の牛乳は、自社開発したものでは
なかったのだ。顧客と密接な関係を作り、成長していた
会社も、商品を仕入れることができなければどうしようも
ない。この時、商品は自社で作っておかなければ、
このようなことが起きる。経営とはなんと難しいもの
なのかと、心から思った。いくらお客様と密接な関係を
とっていても、他社が開発した商品を扱っていては、
商品を仕入れる事ができなくなった時点で、お客様へ
迷惑をかけてしまう。商品も自社で開発し、どこも
扱っていないものにしなければ、盤石な会社には
なりえないのだと、痛感した。
販売方法も同じ。どこでもやっている方法では、利益を
残せない。お客様に選んで頂かなければどうしようもない。
買う側に100%決済権があり、売る側の決済権は0%。
「当社から買わないと罰が当たりますよ!」と言って売る
ことは絶対にできない。よって、どこもやらない販売方法で、
お客様に支持して頂く以外には方法がないのだ。