福岡支店会議室にて行われました。
この日は2010年9月13日放送の「カンブリア宮殿」
「不況でも売れ続ける驚異のディべロッパー
山万株式会社」の嶋田哲夫社長でした。
1971年に入居が始まった多摩ニュータウン。
高度成長の時代、人々が希望に胸を膨らませた
新都市計画が遂行されました。あれから40年・・・。
今や限界集落となってしまいました。
高度成長期に一斉に入居した住民は一斉に
高齢化し、子供世代は新たな土地へと巣立って
いきました。その結果、町は老人たちばかりが住む、
ゴーストタウン化してしまいました。
そんな中、一線を画するのは、千葉県佐倉市にある
ユーカリが丘。
6000世帯で17000人が暮らしています。島田社長は、
30年以上前にデザインしていました。住宅だけでは
いけない、中心に緑あふれる公園を作っていなければ
いけない、と考えていたのです。
嶋田社長は、都会が好きでした。しかし、長く居ると
疲れ、田舎も必要と考えていました。その気持ちを
大切に思い、緑を多くすることも考えたのです。
多摩ニュータウンとの違いは、若い人が住む事。
年寄りばかりでは、町はどんどん不便になります。
17000人の方たちにとって、便利な町でなければ
ならないのです。
学校や、鉄道も自分たちで作っていきました。
市場調査をしたら、採算が合わないものです。
だから、採算は考えず、作ってから採算を
合わせたそうです。
ユーカリが丘を作って30年。
繊維会社だった山万。しかし、取引会社が倒産し
6000万円の借金をかかえてしまいました。
担保にとっていた600万円の土地に登ってみた所、
景色が良かったのです。
銀行から2億円を借りて、その土地を開発し、戸建て
宅地を造り、売りさばいて借金を返済しました。
それから、山万は不動産業社へ変更しました。
しかし、湘南に住宅を造りましたが、階段が多く
買って頂いた方々にとっては不便でした。
そして、千葉県のユーカリが丘に目を付けました。
「周辺が過疎化してもユーカリが丘はしない。」と
いう町づくりに専念していきました。
あまり多くを分譲していくと、過疎化につながると
考え、毎年200戸に制限して販売していきました。
住み続ける町を目標としているのです。
去年、山万は新しい部居を立ち上げました。
住民の声を聞いて、町づくりにに役立てていきます。
13年前に引っ越してきましたが、昨年御主人が亡くなり、
一戸建てに住むのが難しくなってきた、マンションに
引っ越したいというお客様のお話しがありました。
週末の日曜日。ユーカリガ丘に新築でできたマンションへ
そのお客様を案内しました。
そのお客様は、3000万円のマンションのお金を準備
できないのです。しかし、180万円の費用で引っ越し
できると言うのです。通常、市場価格の70%で
不動産屋は買い取り加工して販売します。しかし、
山万は100%の金額で購入して、リサイクルするのです。
また山万は、戸建所有者のお子さんに住んで頂き、
近くにあるマンションへ住んで頂く近居をお勧めして
いるのです。
今度は、バスの運行も考えたのです。バス停でなくても、
ここで下ろしてほしいと言えば、バスは止まってくれるのです。
お客様の事を一番に考えたビジネス。私は、最先端では
ないかと思いました。不動産会社として、目指す会社です。
山万と嶋田社長には、感動をしました。