先日、栢野氏が主催する、ベンチャー大学に行ってきました。
今回の講師は、老舗の造酒屋 若竹屋 14代目社長 林田氏です。
東京の大学生の時に、デパートで若竹屋のお酒を売るバイトの話しが田舎からきて、これはいいと話に乗ったが、店頭での販売の経験もなくどうやって売っていいかわらない学生時代の林田さんは,下を向いて小さな声で「いらっしゃいませ!」と言うのがやっとのこと。初日はそうゆう状況だったので売れず。二日目も売れず。
しかし、このままだと、田舎の親父に馬鹿にされると奮起し、小さな声を少しづつ大きくし、顔を上げていったのだそうです。
顔を上げるといろんなものが見えてきたらしいです。
そうなると、しめたもので、目に入る人全てがお客に見え始め、どの人にも声を掛けられるようになり、商品の説明をしたくなってきました。
すると、小さい頃から育ってきた造り酒屋の光景が浮かびあがり、職人さんたちの苦労や酒造りの気遣いが頭に浮かびあがってきて、どんどん口から出できて話すと見る見るうちに売れていき、あっという間に完売してしまったそうです。
「なーんだ!営業って簡単だ!」と思ったそうです。それから、デパートに勤めて、田舎の酒屋の仕事を手伝うようになったそうです。
あるとき、会社の決算書を見たくて嘘をつき経理担当に過去のものを見せていただいた時にびっくりしたそうです。
毎年赤字決算が続き億単位の借金があることに気づきます。
大学時代、親から送ってきた借用書らしきものに(あまり考えていなかったが)は印鑑をついてきたが、まさかこんなことに・・・・と思った瞬間でした。
それから、毎日帳簿を見てどうしてこうなっているかの勉強と分析を始め「絶対の原因があるのだ!」睡眠時間3時間。寝る間を惜しんで、分析を始め3ケ月かかったそうです。
分析をした年は25万円の利益でしたが次の年は2000万円と業績が伸びてきています。
他にも勉強になる話がたくさんありましたが、今回はこれぐらいにします。
また、12月6日に私どもでやっております博多経友会でも、林田社長にお話いただく予定ですので是非お越しください。
古川隆