11月6日19時より、博多経友会がIPホテルにて
開催されました。講師は、企業リスク研究所 代表
白木大五郎氏で、演題は「企業倫理とリスク
マネジメント」でした。
白木氏は日立で働いて、5年前に退職され、現在の
仕事をしています。全国いろんなところで講師を
されています。
鎌倉で座禅を組んでいます。座禅の後、和尚から
説教があります。それが楽しいのです。
人間に取って最大のリスクは?と聞かれたら、普通は
「死ぬことだ!」と答えます。しかし、和尚は「生きている
ことだ!」と答えました。
企業のリスクは、社員を一人採用する事もリスク。
大学を出て65歳まで、3億の費用がかかります。
また、情報漏えいもリスクです。1件当たり35,000円
2000件の漏えいだと、70,000,000円かかります。
目次
企業リスクを取り巻く最近の特徴
①リスク発生の変化
②リスクの多様化
③リスクの複雑化と賠償金の巨大化
④リスク管理意識の高まり
330万円→90万円 Mと言う会社の車がリコールに
あった結果、株価がこんなに下がりました。
〈リスク管理強化が求めらえる〉
企業を見る視点・評価座標の変化
不祥事脳死の企業統治
法律の適用は、決して甘くありません。
企業の管理責任や業務委託け責任が厳しく追求されます。
印刷会社へ株主総会の書類を頼んだら、その情報が
漏えいし、インサイダー取引がされました。しかし、
そんな印刷会社へ頼んだ会社も罰せられる、そんな
時代です。
不祥事防止指導上の留意点
①マニュアル・法令厳守の徹底
②不祥事が及ぼす影響の説明
③罰金による利得とリスクの関係
④処分方針の周知徹底
犯したことより隠すことを厳重に処分
知識よりも社員一人一人の危機意識が重要
コンプライアンスは自分の為だ!と言う意識の浸透
誰の為でもない、自分と自分の家族を守るため
①知識(理解力)
②見識(判断力)
③胆識(人間力)
経営=リスクマネジメント
基本認識「リスクは必ず発生する!」
管理システム構築「性悪説」でなく「性弱説」の視点で!
リスクの影響を「最小限度におさせる」
初期対応の良しあし=企業のちからなり
リスク対処心得 8イング
①冷静に謙虚に事実を ヒアリング
②率先し現地現物を ルッキング
③CRS 支店重視 シンキング
④徹底し 原因・対策 ドリリング
⑤隠さずに 正直・迅速 オープニング
⑥初期対応 決め手は公表 タイミング
⑦着実に 対策・実践 ドッキング
⑧危機感を 全員共有 ドゥーイング
①コンプアライアンス経営とは?
=企業存続の為の最低条件=「攻め」と「守り」のバランス
②コンプライアンスに対応する企業の強さ?
リスク要因の変化に対する対応力!=一人ひとりの
「危機意識」=悪人の多い組織程強い意識!
①ことばには言葉と言刃の二種がある
②似ているけど、怒ると叱るは違います
③何故だろう”耳・眼”は二つ ”口”ひとつ
④信頼は”明るい笑顔”と”褒め言葉”
⑤うなずいて話を聞くのも”思いやり”
⑥さりげなく その時・その場で”ありがとう”
⑦風通し ”YES&BUT”がキーワード
⑧会話には”キャッチボール”が基本
⑨情報は”水の流れ”と同じ
⑩考動人材育成は”君ならどうする・どう思う”
企業倫理と経営者の役割
①企業倫理とコンプライアンス意識はその「トップの
器」で決まる!
②不祥事対処への決断こそ、将に、トップの仕事!
③不祥事報告に感謝の気持ちを持て!
④天命を信じて人事を尽くせ!
白木さんのお話は分かりやすく、私たち経営者に必要な
条件を内容ばかりでした。