西部法人会青年部会25周年式典にて、記念講演が
ありました。

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講師は、人材活性プロデューサー 大谷由里子氏で、
講演の演題は、「きばらんかい経営者 ~吉本流
「体験的」仕事の極意~」でした。

吉本興業のマネージャーで学んだこと。それは、「戦略と
戦術」をすること、ウォンツとHOWを学ぶことです。

入社すると、有名タレントに付けられます。大谷さんは、
有名なタレントのYさんの担当をしました。
ある日、航空券をYさんと奥さんに渡しました。しかし、
福山の航空券をと言って渡したら、横にいる女性が
怒って出て行ってしまい、Yさんから殴られました。
「東京の彼女に、大阪の彼女との浮気がばれたじゃ
ないか!」と言われたのです。

「なんで?」と思っても、これが芸能界です。
タレントの私生活で悪いことが表に出ても、プラスに
置き換えるのです。空気は人の力で変えられます。

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今の世代は「携帯世代」。人を介してでないと、コミュニ
ケーションを取れません。しかし、みんなで盛り上げて
いけば変わります。24時間以内に楽しかった事を話す
だけでも、盛り上がります。

大谷さんは25歳で結婚。起業しました。
しかし、上手く行かず、支払いを踏み倒されました。

松下幸之助さんの言葉で「人の喜んでくれる仕事を
しましょう!」と言われました。
ある時、吉本興業から電話があり、お笑いコンビ「N」の
マネージャーを頼まれました。彼らは、メインのタレントを
目立たせる仕事を必死にやって、可愛がってもらい、
人気が出てきました。

そして、たくさん社員を採用して行きましたが、社員は
定着してはいませんでした。

阪神大震災を経験。ちょっとした事で、生死が分かれた
地震でした。命の危機を感じました。
震災のすぐ後に神戸の方に会いましたが、皆さん笑って
いました。希望を見つけました。「本気で働くって良い事
だ」と気付きました。そして、生きている使命を感じました。
その為には、思いを伝えなければならない!と心から
感じました。

人には、上10%が自燃型。一般的なのが可燃型。下の
10%が不燃型の人です。大谷さんは、コミュニケーションが
取れるワークショップ型です。

今から、隣の人と20個の共通点を並べてください。
と言われましたが、10個が精一杯。この目的は、コミュニ
ケーションは共通点を並べて話すことにあります。

歳をとってくると相違点を見つけてしまいますが、それでは
ダメなのです。共通点をすぐに見つける事が、コミュニケー
ション力を上げる近道です。

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そして、自分が話したい話しをするだけではダメ。
相手が楽しむ話しをしなければなりません。

仕事を一番にする人と、人間関係を一番に考える人は
真逆。速い人と遅い人は真逆になります。

考えが早く、仕事一番の人は「支配型」。急ぎじゃないけど
やっておいて!と言う人が、早くやってほしい事が多いです。
「君しかできない」と言われると、頑張るタイプ。「人間関係
型」で速い人は「企画型」。いつも改革を考えている人は
「人間関係型」。変わってますね!と言われると喜んでいます。

「分析型」は、新しい事は好まない。「援助型」は、阪神ファンで
考えると、勝つと応援が届いたと満足し、負けると応援のどこに
問題があったかを分析しています。自分が援助型と勘違いして
いる経営者は多いです。

人を4つのタイプに分けて判断し、応対していくと仕事が
やりやすいのです。

みんなが元気になるのは、会社が好き、社員が好き、仕事が
好き、上司が好きになると変わるものです。

この話で、少しでも世の中が良くなれば幸いです。

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4つのタイプは勉強になりました。
大谷さん、ありがとうございました!