3月1日19時30分より、中洲5丁目にあるIPホテル
2階宴会場で、博多経友会3月定例会が行われました。
 

110302-01.jpg

講師は、九州旅客鉄道(株) 相談役 田中浩二氏で
演題は「博多駅はこれから、どう変わる?JR九州の
2大プロジェクトの舞台裏」でした。

田中相談役は、熊本県天草市出身です。
3年程前に熊本日日新聞に連載したものを、
「八分の運、二分の運」という本にされました。
本日は、参加者全員にこの本をプレゼントして
頂きました。

常務、専務、副社長、社長、会長、相談役…。
全ての役に就任したサラリーマン重役です。
富山県警本部長にも就かれた事があります。

国鉄経営破綻の原因は、ひとりが出来る仕事を
2人でやっている労務倒産、政治家の職権乱用の
為の財務倒産が原因です。

JR博多シティですが、今日開業式典が開かれました。
この駅ビルは4代目です。明治44年に、2代目の駅が
現在の祇園町にできました。当時、博多駅の
1日平均利用者が4000人。福岡市人口は8万人。
47年前に出来たのが、前の博多駅。
そして今回オープンするのが4代目の駅です。
今回の駅は、500億ぐらいかかったと言われています。
商業施設の延床面積が17万平米。商業施設の延床
面積では京都駅よりも、名古屋駅よりも、札幌駅よりも広く、
大阪に今度できる駅ビルも14万平米なので、日本一なのです。 

110302-02.jpg

ある調査によると博多地区の来訪者は36%増えると予想され、
逆に天神地区は10%減り、売り上げは12%減ると
言われていますが、実際には福岡全体でもっと来訪者が
増えるのではないかと思います。

駅に入る百貨店が、高島屋が良かったのか、井筒屋が
良かったのか、阪急が良かったのかはまだわかりませんが、
阪急は食品に強いのでいいのでは…と言われています。
福岡の百貨店の売り上げを見てみると岩田屋750億円、
大丸が630億円、三越が370億円だそうです。

阪急は年間370億円という控えめな目標を掲げています。
アミュプラザが売り場面積5600平米で300億の売り上げを
見込んでいます。いろいろな福岡初のブランドが並ぶ予定です。

東急ハンズは10万アイテム置いています。売り場面積が
5000平米です。
9階と10階のくうてんは、空と天「くうてん」いう意味と、
食べてみて下さいの博多弁「くーてん」という意味が
あります。店の数は46店舗。定食からディナーまであります。

Tジョイは映画館。11スクリーンあります。
JR九州ホールはシアター形式で680席取れるホールです。

「つばめの杜ひろば」という屋上にも力を入れています。
多様多種の樹木や花々。イベントなども開かれ、
子供から大人まで家族連れで楽しめます。
博多一番街は夜11時まで営業するそうです。

1日に1000の列車が通る駅。大変難しい工事でしたが、
事故もなく終了する事ができました。

110302-04.jpg

次は、新幹線についてのお話です。
3月12日に開通します。博多から熊本は1時間に4本。
熊本から先は、1時間2本出ます。建設費は1兆5000億円で
JR九州は、国にリース料を支払うことになります。

九州新幹線では福岡~熊本は最速33分。福岡~鹿児島は
1時間19分。新大阪~熊本は2時間59分。新大阪~鹿児島は、
3時間45分になります。

新幹線は1両3億円かかります。最新鋭の車両になります。
新800系は金箔と本物の木を使い、久留米絣や博多織を
使って作っています。6両編成、最高時速260kmで走ります。
博多-鹿児島間は早割では8500円。いままでが7800円なので、
さほど変わりません。しかし、博多-熊本間は1.5倍になることから、
少し高いような気がしますが、利用者は多いと考えられます。

東京や関西・中国地方に住む人の87%が
新幹線開業後に九州へ行ってみたいと言っています。
行ってみたい九州の県は、鹿児島が一番ですが、
福岡へ行きたいと言う声もたくさんあるので、
ぜひ期待したいところです。

110302-03.jpg

JR博多シティのオープンと、九州新幹線開通でおこる
経済効果にぜひ期待したいと思います!田中相談役のお話で
大きな希望が湧きました。ありがとうございました!