11月1日18時30分より佐賀盛和塾例会が、鹿児島県
指宿市にある指宿ロイヤルホテルにて開かれました。
この日の講師は、宿泊先の指宿ロイヤルホテル
有村佳子会長でした。
平成14年、有村会長へ温泉を有効に使った健康と
観光を考えた会「鹿児島工業倶楽部」から、声が
かかりました。
有村会長は、「鹿児島工業倶楽部」の会長へ就任され、
「SPA DO」という研究会を立ち上げました。
「SPA DO」には、指宿市や鹿屋体育大学も協力して
くれました。「SPA DO」には、病院関係者がいません
でした。医学関係者からの支援がないと「SPA DO」は
世間に認めてもらえないと、鹿児島大学へ相談しました。
運よく、鹿児島大学に協力して頂くことになりました。
しかし、鹿児島医師会の協力は、必要不可欠でした。
有村会長は、鹿児島医師会へ相談に行きました。
しかし、けんもほろろ、簡単に断られました。
有村会長は、断られても断られても鹿児島医師会へ
通いました。医師会へ7回もお伺いしました。
鹿児島医師会が断った理由は、健康増進すると患者が
居なくなります。それでは鹿児島医師会自体が困ると
いうのが理由でした。
しかし、医師会の丸山教授が話してくれました。
長い人間の戦いは、飢えとの戦いでした。しかし、現代は
飽食の時代。食するものが多すぎて、病気になる時代です。
病気になってから、病院に来てもらっても困る。自分の体は、
自分で守る事と言ってくれました。そして、鹿児島医師会が
協力してくれる事になったのです。
「SPA DO」では、指宿の湯治効果を実証する検査を
行いました。医師会病院に行って検査し、4泊5日、
ここ指宿ロイヤルホテルで管理栄養士をいれて食事を
作り、食べさせました。1日、1500~1700カロリーです。
栄養士を始め、一流の資格者を呼び、データを取りました。
「砂むし」は、砂の鉄分、横になる事、重みなどが、健康に
効果がある、湯治効果がある事がわかりました。しかし、
1人40万円も掛かったのです。10人の方を検査したので、
400万円。この金額は、大学が研究費として出してくれました。
「SPA DO」では、小型計測器・電波・インターネット・
コンピュータを組み合わせるシステムを作りました。
そして、有村会長は、京セラの稲盛会長へ相談に
行きました。しかし、「お金が掛かるので難しい」と
言われました。「この方向は間違っていない。
今後の日本は、この方向に進む。」と言って頂きました。
平成20年、内閣府が「地方の元気再生事業」を募集
しました。有村会長は、一か八かそこに応募しました。
ある日、内閣から首相官邸へ呼び出されました。報道の
カメラのシャワーを浴びました。増田法務大臣が対応して
くれました。行政が3人と民間が3人、計6人でお伺いしました。
そして、25億の予算を取ってくれました。
内閣府が承認すれば、100%予算を持ってくれる。
4月から5月に提案書を出して下さいと言われました。
この時、有村会長は弟さんと「神様がいるね!」と話しました。
4月5月、ホテル経営は忙しい。しかし、なんとかしたいと考え、
鹿児島大学へ相談しました。鹿児島大学は「やりましょう。」と
言ってくれました。鹿児島大学の技術では対応できないものが
あり、九州産業大学へも相談に行きました。小型計測器は、
福岡にあるパナマテックという会社にあり、そちらも協力して
くれました。
平成20年12月~
男女6名のモニターが1泊2日・2泊3日・3泊4日で、システムの
実証実験を行いました。
その結果、計測データ送信解析の技術的に可能になりました。
「砂むし」を中心とする保養滞在で、十分な身体改善効果が
ある事を証明してくれました。
指宿市内10軒のホテル旅館が参加してくれました。「砂むし」を
中心とした、保養滞在型観光地として変わってくると確信しています。
指宿メディポリスでは、切らずに治るガン治療も始まりました。
今では、ウエルネスシティ構想が指宿にあります。
これからの指宿は、発展の一路をたどると思われます。
私も有村会長の話を聞いて、私達の街「中洲」も、このように
たくさんの方の協力を得て、素晴らしい歓楽街へ変えて
いきたいものです!