福岡県法人会青年部連絡協議会にて、福岡国税局
法人税課課長補佐の阿川恵子さんが、「これまでを
振り返って」という演題で講演されました。
とても面白い内容でしたので、ブログにてお伝え
したいと思います。
パーマネントトラベラーという人達がいる。暑いときは
涼しい国に居て、寒いときは、暑い国にいる。1年を
通して、どこの国にいるかわからない人の事で、
会社を海外に作り、そちらに利益を流し、なるべく
税金を納めないようにする人たちの事なのそうだ。
昨年の脱税は290億円。段ボール箱に10億円、
ドラム缶に8億円を隠している…等があった。
ある八百屋さんの話。
汚い格好の奥さんは、いつも薄汚れたビニール袋を
持っている。しかし、その奥さんの後をつけてみると、
銀行に入るや否や、背広の男性社員は起立して
最敬礼をした。それを見て、たくさんの貯金をしている
ことがわかった。阿川さんたちは、この奥さんへ
適正申告をするように指導した。
阿川さんは、「調査をしてみて感じることは、会社の
健全化が大切という事です。人間であれば、健康
診断と同じ。悪い場合は、早急に措置が必要です。
会社も同じなのです。」と、語った。
阿川さんのおじいさんの会社の話。
会社をぐうたらに経営していた。上手く行かなくなり、
いろんな所から借入をしていて、お父さんが保証人に
なっていた。バスの運転手をやっていたが辞めて、
おじいさんの会社を立て直す為に会社を手伝うことにした。
毎日、朝早くから夜遅くまで頑張った。しかし、十数年
経ってから、体調が悪くなった。
調査も同じ。悪いところを見つける仕事をやっている。
社員の横領も何回も見つけた。経費の使い方を
指導することもたくさんある。
査察する側も大変なのだ、という事が良くわかりました。