■名刺表面もわかりやすく印象を与え、有効活用する事■
名刺の表面に少しでも空いている個所があれば、そこには
仕事の内容が一目でわかるキャッチコピーを掲載すること。
たくさんの字を入れるわけにはいかないので、一言で
わかるものを考える。「ハガキの販売は日本一」「鯵の
刺身を全国に販売」とか「高級中古車には自信があります」
など、一言入れると会社のイメージが伝わるだろう。
相手に与えたい会社の第一印象を名刺で伝える文章を盛り込む。
私は、3ヶ月で400の人と名刺交換をしている。月に100人以上の
人と名刺交換をするのだ。たくさんの名刺を交換する中でも、
覚えている名刺はある。そこにはきちんとキャッチコピーが
書かれている。
それ以外に印象に残る名刺は「色使い」。会社のカンパニー
カラーを名刺に入れている事。例えば、赤色をカンパニー
カラーにし、赤と黒のコントラストで忘れられない色合いにし、
できればキャラクター(犬や猫、アヒル、ウサギ等)を入れて
印象を付けている。
会社のロゴも必ず必要。名刺交換した時に色、キャラクター、
キャッチコピー、会社のロゴは短い名刺交換の間でも、印象が
目から入ってくるもの。その会社やロゴ、キャッチコピーの
印象は一瞬だが、脳裏に残っているものだ。会社に帰って
もう一度名刺を見て、その瞬間に色やキャラクターから
イメージが蘇る。少しぐらい月日が経ったとしても、名刺を
見て名刺交換した場所、誰の紹介だったか、会合が始まる前に
交換したのか、会合の終わり頃に交換したなどの時間や顔、
場所まで思い出す。ある程度の事を、色やキャラクターや
会社のロゴが思い出させてくれる。
しかし、色使いもなく白地に黒といった何の変哲もない名刺は、
後でもう一度見た時に、不思議な事だが、何も浮かんでこない。
名刺の印象は、それだけ違うという事なのだ。もちろん、名刺に
印象や紹介者の名前、日付を貰った時に記入していれば、その
添え書きで思い出す場合はあるが、名刺を渡す側でしておかな
ければならない事だと私は考える。名刺が与える重要性を
考えると、今からでもよいので、ぜひ実行してもらいたいものだ。
■裏面も大切な営業ツールになる■
名刺の裏面も有効利用しなければもったいない!裏にはキャッチ
コピーを説明する内容を入れると、より具体的に伝わる。キャッチ
コピーも書いてなく、会社名がカタカナで何屋かわからない場合、
名刺をもらって行う行為は、裏を見ることだ。情報をもう少し
得たいと思った瞬間なのだ。どんな商品を扱っているのか、一番の
売りは何なのかを知りたくて裏面をみる。しかし、何も書いて
いない事がわかると、名刺をくれた相手が商業意識が低く、やる気が
ないのだろうと考えてしまう。
会合で名刺交換をしているのだから、何らかのきっかけでビジネスに
なればと考えているはず。しかし、訴えるものが名刺の表裏両面に
なければ、そこから話は進まない。それどころか話すきっかけづくりも
ないので、話がはずまない。その人とは話すことがないので、次の
人との名刺交換に走る。
表面のキャッチコピーや、裏面に何も書いてない名刺を渡した側も
ビジネスチャンスを探しに参加しているのに、名刺を渡した相手は
ビジネスチャンスがこの人にはないと判断されかねない。よって、
裏面には商品の説明を記入することをお勧めしたい。
超繁盛店「スナック○○」は、スタッフ全員の名刺の裏に料金体系や
営業時間を書いている。その名刺をもらったお客様は、お店の金額を
確認し、自分の財布具合と合っているかを考え、リピートする。
料金体系以外にも20時~22時の2時間は貸切り利用可。その貸切りの
料金まで書いていた。一般的にスナックにお客様が来られる時間帯は
22時以降。それまでの時間はデッドタイム。その時間は価格を安くし
「貸切可」と書いてあり、その料金まで記載していた。私もそのお店に
行くが、いつも満席。店に入ることができない程、繁盛している。
正に名刺の裏を上手く利用して、ビジネスに繋げた素晴らしい例だ。
■まとめ■
名刺には、
1.写真を入れ
2.カンパニーカラーを使う
3.キャラクターを入れる
4.社名をロゴにし入れる
5.電話番号は大きく
6.キャッチコピーを入れる
7.名前には“ふりがな”を付ける
8.裏面は業務内容をわかりやすく入れる
上記を徹底する事で、名刺を渡すだけでビジネスチャンスが生まれる。
もし、あなたの名刺が上記のようでなければ、すぐに印刷屋を呼んで
作成したほうがよいだろう。