経営計画書の4ページの最初「経営理念」とか「経営指針」は、
今使っている経営計画書にも入っている。内容は、ほとんど
一緒だ。それぐらい、そのときに発起して書いた事が、今でも
やっていかなきゃいけないものになっている。だから経営計画書は
絶対に書かなきゃいけない。経営をする上で、絶対に必要なものだ。
経営計画書は目標設定すること。経営者は、目標設定をしない
訳にはいかない。

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福一不動産の経営計画書の表紙には絵が描いてある。これは
ビジュアリゼーションというもの。「中洲を日本一の歓楽街に
します」というのが、弊社の目標だ。それをイメージし
「みんなで楽しくなる」絵なのだ。中洲を撮った写真を
絵にしたものだ。

これに私の似顔絵と社員全員の似顔絵が入っている。この絵を社員と
見て、我々のビジネス目標が「中洲を日本一の歓楽街にしよう!」と
いうことで確定したものになった。私はその絵をみるといつも
「ニヤッ!」としてしまうのだ。これを社員全員に渡し、経営計画書の
表紙にカラーで印刷し入れている。

朝、それを持って朝礼に臨む。この表紙を見て目標を確認し、次の
ページの「経営理念」を社員全員で唱和する。絵にするとイメージ
しやすい。絵の中心に弊社の看板がある。しかし、本当はここに弊社の
看板はない。これは「中洲ネオンの中心に、弊社の看板を掲載したい」
という社員全員の思い。「看板を置けるぐらいの会社になりたい」と
いう夢がここに入っている。ビジュアリゼーションをし、経営計画書に
加えているのだ。

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平成9年の12月、1ヶ月かかり、経営計画書を書き終えた。年商750万円の
会社だが、給料1000万円とらないといけない。頑張らねば!そのためには
目標をキチンと書いて記録すること。次の年の4月から、売り上げを300万円
上げると私は設定した。「絶対に300万円売れ!」と自分に言い聞かせた。
年商750万円。月60万円平均だったが、平成10年の4月から300万円以上を
売り上げると書いた。書くと実現する。4月からは、300万円を下回った
売り上げは出でなかった。

やずやの社長が「書きなさい。書くと必ずそうなるんだ!」と言ってくれた。
私は書いた。そうしたら、見事その通りになった。経営計画書を書くという
のは、すごくいい事なのだ。

現在、社員10人、パート5人で、合計15人。パートにも目標を書いてもらって
いる。そして、全員がもつ経営計画書の中に入れている。「1ページ自分の
目標を書きなさい。どんな事でもいいよ。」といって書かせる。どんな事
でも、書いてくれている。

経営計画書の内容は随時差し替えている。3ヶ月に一回、新しい経営計画書の
変更を社員全員に渡している。そして社員といろいろなことを話している。
「今年中に宅建を取ります。」「売り上げ目標をクリアし、上の役職に
上がりたい。」など。私は「好きなように書いて良い。」と言っている。

毎日、朝礼で経営計画書を読んでいる。「お客様への方針」や「経営理念」
などを大きな声を出し、社員全員で唱和してます。社員はもちろん、パートの
個人目標も読んでいる。全員の前で読むと、その目標を再確認できるのだ。
パート社員でも、12ヶ月間の業務目標を数字や具体的な業務に落とし込み、
わかりやすく記入し、自分の業務の簡素化や、お客様のためにできること、
会社発展のためにできることを記入し経営計画書へ入れている。
また、その業務の確認のために朝礼で発表もしている。

経営計画書は全員のもの。目標を文章にして残すということ。それは誰に
とっても大切なこと。社員に書いてもらったものも、書いて貰うとその
通りになる。ならなかった時には「くやしかったね、どうすればいいか。」
と、社員と話し合う。目標を書いていなければ、何にも見えない。口で
言ったものは、消えてなくなる。書くと残るのだ。みんなで見るものを
残すと、みんなが見ているから、ごまかすことができない。ぜひ書いて
もらいたいと思う。

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矢頭宣男社長には「1000万円取れ!」「目標は書け!」と言われた。
竹田先生の20万円のテープは「長距離はダメだ!」と言われた。
「『商品、地域、客層』を限定しろ!」という。

新築マンションの販売は請けたが、売上は下がる一方。竹田先生の理論に
反する経営をしているのは、明白。ここは清水の舞台から飛び降りた思いで、
地域を限定した。