2月20日朝7時から、株式会社フォーバル福岡支店の会議室で、
朝の勉強会「ステップアップ20」が開かれました。
この日は、ランチェスター経営の
「戦略名人 4章 強者の戦略」でした。
1.優勢軍の戦略概念
二乗作用を相手に与えやすい状態で行う。
1)間隔戦
接近はせず、遠いところから投下する。
2)複合戦の実行
3)物量戦の実行
大量に投下する。2位よりも圧倒的な量で戦う。
4)総合戦の実行
5)包囲戦の実行
囲んで行う。
6)広域戦の実行
盲点地域を作らない。
7)重装備
8)兵器に革新を加えてより多くの資金を投入し、兵器の開発をする。
9)戦い方の革新化
10)即応戦の実行
経営では1番は2番以下のマネをして、勝つ。
11)戦略攻撃の重視
自社の粗利益を多くし、競争相手の粗利を少なくする。
2.強者の戦略概念
総合1位主義。
第一法則(接近戦)で目標をきめ、第二法則(間隔戦)で、運営。
1対0.5は、1対0.25にすることにより、効果的に敵をやつける。
しかし、殺してはならない。生かさず殺さず。
3.強者の商品戦略
1)遠くに運びやすい
2)保管がしやすい
3)商品度が高い
4)多くの人が使う
a、結局、商品市場が大きくなる。
食品がインスタント系。
スーパー、会社で使うものは汎用品。中級品。
b、商品の幅を広くする。
総合一位主義
用途や価格を少しづつ変えて複数つくり、全体で1位を狙う。
改革のために、常にお金を使わなければならない。
会計担当が、うるさいと会社の伸びが止まってしまう。
4.強者の地域戦略
平地を重視
a、人口が多い大都市が狙い目
b、営業地域を広くする。総合1位主義。
人口が多い大都市だけではなく、人口も少ない地域へも営業に行き、盲点を作らない。
全国区にする。
5.強者の業界・客層戦略 総合1位主義
消費量は多い業界や客層を選び投下していく。
6.強者の営業戦略 陣組み
a、卸会社を何社も使い、取引店率が高くなるので優先率も高くなる。
取引店率が高い。
b、卸会社の営業だけではなく、完売店も定期的に回る。
c、テレビ広告、新聞広告を使い。多大な広告費を使い行う。
弱者は決して真似をしない。
7.強者の財務戦略
資金力を会計に設備投資を続け、原価を下げる。
従業員1人当たりの粗利益が多いので、いろんなものに、お金を投資する。
子会社を多くつくり、総合会社にしていく。
M&Aは、正に強者の戦略。
8.強者の戦略が使える条件
1)1位であること。業界、県単位
2)26%以上の占有率を確保。
3)2位との差が、1対0.6以上であること。
上記の内容を把握し、弱者は弱者の戦略を行う。
でなければ「狂者の戦略」になる。
9.必勝の数字的根拠
1)アメリカのオペレーションリサーチのバーナードコープマンさんは、
2.83対1以上の差がある場合は、劣勢軍は逆転が難しくなる、
ということが証明された。
戦いは短期決戦。
2)目標達成期間が3年の時は、一時的に負けても十分挽回できる。
2.83ルート対1になる。1.7対1が必勝に。
3)目標達成期間が5年の時は、1.7ルート対1で必勝に。
5以上になると競争条件が変わるので、5年が最適。基本は1対0.6。
10.デッドラインの法則
1位が強者の条件を満たすと、市場から多くの粗利益を吸い上げる。
【例】
1位が35%の占有率を狙うと、3.5%以下の会社は、
目的を利益の追求に定めても、赤字で倒産する。
よって、同業者の数が減少する。
強者の戦略について、十分理解し、経営を行っていかなければならない。