博多川に面した中洲ワシントンホテルの隣にある
比較的新しいお堂を持った飢人地蔵(うえにんじぞう)尊があります。
数年前に新しく建て替えられたました。
今も霊験あらたかで、願い事が叶うというので線香の煙が絶えません。
この飢人地蔵は、1732年の「享保の大飢饉」の際に
博多の町では6000人もの死者が出でたようで
餓死し放置された無縁仏を埋葬して手厚く弔い
供養するために建てられました。
今では、川端商店街の人たちが中心となって
毎年8月23・24日には飢人地蔵夏祭りを行っています。
飢人地蔵夏祭りでは、叩き鐘を鳴らしながら、
お寺のお坊さんが、供養される方の名を一人一人を
読みあげていきます。
20時過ぎごろから灯篭を博多川に流していきます。
川端地蔵組合の方にお聞きすると
灯篭は1000個ほど用意しているそうです。
300円以上払えば、この灯篭を購入することができます。
もちろん、自分達で用意した灯篭を持参して流すこともできます。
無料で、アメ湯や手持ち花火がふるまわれています。
20:45ごろから、夏祭りということで
花火が打ち上げられました。
博多川の直ぐ側には川端商店街もあり危険なため
打ち上げ花火の規模は小さいですが
それでも数百発の花火が打ち上げられました。
最後のクライマックス花火は、ナイアガラです。
今やネオン街の中洲。
かつてののどかな街のしのばせる
飢人地蔵尊に、会いに来てください。