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接近戦、一騎打ち戦やってわかったこと 後編

このブログは、接近戦、一騎打ち戦やってわかったこと 前編
続きになります。

「それではどちらのほうが効果あるのだろうか?」
金額を考えなければ、断然テレビ、ラジオ、新聞や
雑誌だろうと考える。何しろたくさんの人達に伝わる。
しかし、空中戦(テレビ、ラジオ、新聞)は福岡
県内とか九州とか、全国などの広範囲で、莫大な
費用がかかる。そんなことをしていては、即倒産。
倒産しないためにもテリトリーを決め、狭い範囲で
広告していかないと、会社が継続しない。

テレビやラジオに「自社のテリトリーだけでよいので、
そこだけ放送してください。」と言って範囲指定で、
広告料も安ければそれもよいだろう。しかし、一番狭い
放送圏内や配布範囲でも県単位なのだ。無料ならば話は
別だが、県単位であれば、高額なのは当たり前。更に、
どこでも商品が買えるわけではないので、100km先の
ところで購入したいと言われても売ることが難しい。
それに比べて、日清のカップラーメンは腐らないし、
コンビニやスーパーのどこでも売っていて、入手しやすい。
日清のような全国規模、または県内にたくさん支店の
ある会社、それらはいわゆる強者であり、空中戦
(テレビ、ラジオ、新聞)は、私達、番外弱者がしては
ならない手段なのだ。


100520-01.jpg


逆に狭い範囲を指定でき、宣伝広告費が安い広告
媒体なのが、看板やのぼり、チラシ。不動産であれば、
物件に付ける入居者募集看板はそこに来た人しか
見ることができない。その地域の人しか利用しないので
あれば、それでOK。広範囲に広告する必要はない。
不動産ではない業種でも範囲は必要だろう。なので、
私が地域を限定してから行った戦略は、接近戦と
一騎打ち戦ばかりだった。チラシの折り込みと看板と
のぼり。

チラシは日々掲載内容が変わり、すぐ作成できなければ
ならない。そのためには自社で印刷機を購入する必要が
ある。印刷機であれば、少ない枚数でもできるので
印刷会社には頼まず、印刷機を購入して作成する。
原稿は自社で作り、印刷し、自社で配る。定期的なチラシは、
新聞折り込みが4200部、手配りが1000部の合計5200部と
決まっている。看板は物件紹介看板を会社事務所の前と
中洲内の管理物件の前4か所に設置。また、物件自体に貼る
入居者募集やテナント募集看板は、空室のある物件の
オーナーへ相談し、了承をもらって、わかりやすいところに
貼る。といった徹底ぶり。のぼりも同じ。オーナーに了承して
もらい、立てていく。このような活動(接近戦と一騎打ち戦)
を続けてやってきた。


100520-02.jpg


それを続け、得たものはたくさんある。中洲内にはテナント
ビルが約100棟ある。現在では、その中で福一不動産の
テナント募集看板が付いているビルは30棟。100棟中
30棟なのだが、中洲を歩いていると当社の看板を3棟に
1つは見ることになるので、近隣の人達は福一不動産が
たくさんの物件を中洲では預かっていると思って
もらえるようになった。

そして、中洲へ出勤する人も、中洲に飲みに来る人も看板が
目に入る。福一不動産が中洲では一番と思ってもらえるように
なった。逆に、中洲に来ない人は全く知らないはずだ。しかし、
当社を利用してもらう人は中洲に関わりあいがある人なのだ。
それでよいことが分かった。「地域で一番なのだ。」と利用者に
思ってもらうことが最重要。そのためには、接近戦と一騎打ち戦
でよいのだ。

まとめ
番外弱者は間違っても空中戦はしてはならない。地域を決め、
接近戦、一騎打ち戦に徹し、地域で一番を目指すこと。


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