大学時代・就職・リストラ その2
~就職 会社とバブル その1~
入った会社は、入社時は社員600人、年商600億。大手といっても
全国でトップ10に入るかどうかでした。
しかし、うなぎのぼりに成長し、あっと言う間に、全国2位の
マンション会社にまで成長。
自分は3流大学出だし、なんのとりえもないし、どうしようも
ないけれど、とりあえず頑張ろうと思い、九州支店では
営業マンが30人いましたが、この中で1番を取ろうと
孤軍奮闘しました。2年目で九州支店営業の中で1位。
全国の営業マンが1000人ぐらいいましたが、3年目で1番を
取りました。3年目でトップ。この頃は「僕もやれるなぁ」と
本当に思いました。「3流大学出身でもやれる、別に学歴なんか
いらないんだ」と。「必死に飛び込み営業し、電話営業をやれば、
誰でも売り上げが上がるんだなぁ!」と思いました。
マンション販売の利益は、年間で6億円程上げられるように
なっていました。毎年12月のクリスマス、デートしたりする暇は
ありません。12月は決算月。売り上げの最終絞め月。12月、特に
24日ぐらいは追い込みをしている時期です。遊んでいる暇は
ありません。なにしろお客さんに電話をしまくって、あと○件ぐらい
ると勝つ。他支店のライバルに「お前なんぼ売ったんや?」と電話を
して探りを入れる。12月28日仕事治めの日。最後の最後まで、数字を
追いかけていました。
私の役職もうなぎのぼり。3年目で主任、5年目で係長、7年目で課長。
社内でも一番出世していました。
会社も創業して15年ぐらいの頃、うなぎのぼりに伸びていました。
そして、バブル期も来ました。バブル期を知らない人にはすみませんが、
不動産は絶好調だったのです。平成2年か3年ぐらい。不動産屋を
しない人は馬鹿じゃないかと思うぐらいでした。
朝6時ぐらいに出勤すると、会社の電話器全てが鳴っています。
なぜ鳴っているかというと、日経新聞全5段にマンションの広告を
入れているからなのです。新聞広告の紙面に電話番号(フリーダイヤル)が
書いてあります。全国のお客様が、電話をしてきている訳です。
電話を取ると「まだある?」とお客様が仰います。私が「まだ
ありますよ!」とやり取りをして、「10万円振り込んで下さい。」と
言うと、「ああ、よかったぁ」と言って、お客様は朝一番で10万円を
振り込んでくる。今考えると、全く予想のつかない光景でした。
ワンルームマンションが飛ぶように売れていました。
会社が土地を購入し、マンションは建っていないのですが、図面を
作成し、価格を決め宣伝しただけ。パンフレットも似たようなものを
作ってもらい、マンションの外観図イメージで、販売していました。
その間取り図を日経新聞の全国版に全5段で広告をしただけです。
すると、朝6時に出勤したら、ジャンジャン電話が鳴っているのです。
朝、電話を取るだけ。100戸ぐらいのマンション全部が、その日で
終わっちゃうのです。だから早く出てバンバン電話をとった人間が
売り上げ1番なのです。営業作業は全くありません。早く会社に出て
電話をたくさん取るだけ。バブル期ってすごいですね。そういうことを
毎日やっていました。
土地の売りが来たら、本社に電話して「売地が来ているのですが?」と
言うと、金額も聞かずに「買え」と言われました。
「いいんかいな?」(いいのかな?)と思いながら、不動産屋へ
すぐ電話して「買います」と言いました。
不動産屋は私たちに、群がるわけです。
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