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「締切りより命」 漫画家 長谷川 法世氏

11月4日博多法人会第3・4支部合同研修会が、
大同生命6階の会議室にて行われました。


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この日の講師は漫画家 長谷川 法世氏
演題は「締切りより命」でした。

漫画家は材料費は安い。法世さんは、今でも
インクとペン先で漫画を描くと言います。
映画は、人件費が掛かります。漫画は描けば
いいので、経費が掛かりません。

しかし、ハリウッド映画にも負けません。1000人を
登場させることができますし、何人か書いて、それを
少しずつ変えて、大群衆に見せることもできます。

連載する事になると、出版社から締め切りを迫られます。
版に、空白を入れることはできません。そして、その先には
トラックが配送し、書店に行きます。その工程を止める訳
にはいかない。と言われます。
締め切りが近くなると、食事が喉を通らなくなります。
しかし、盲腸になったときも、病室でスケッチブック片手に
描いていました。この事を思い出しました。


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博多っ子純情を書いた後に博多を意識するようになり、
それから博多町屋ふるさと館の館長を受けました。
ここからは博多について話します。

博多どんたくでの話です。明治のはじめまでは、町人は
馬に乗れませんでした。3福神が馬に乗って現れるのですが、
この馬に乗っているのは、商人。その商人が神様の恰好を
して馬に乗っているのです。この事から、武士と商人の間柄が
近かったという事を現しているのではないでしょうか。

昔の家は、家の奥から出てくるための通り土間(通路)が
ありました。家の間口は2間で狭いのです。京都も一緒です。
2階に行くときは、取り外しのきく階段が通り土間に掛けられ
ていました。昔は2階建はダメだったらしいのです。倉庫として
屋根裏があっただけ。よって、常時階段はなかったそうです。
生垣もなく、家と家はつながっており、路地がないのです。
どこも商売に使いたいので、路地を設けなかったのです。

商売の町博多は、年中お客様が来て欲しいので、お祭りが
多いのも理解できます。

福岡には武家屋敷が残っていません。あったのにどうして
残ってないのでしょうか?
幕末に飢饉で、何とか藩の状勢を立て直したくなり、お米の
値段を上げました。そして、財政は一時的に意図的に、
バブルを行いました。しかし、直ぐにバブルは崩壊。
その影響なのかもしれません…。

博多織の帯は高級品として全国に広まりました。
締めると緩まず、いいものだという事で、偽物も広まりました。

合議したことを紙にし、燃やして杯に入れて飲む。これを
「一味神水」といいます。山笠の手一本はこの意味が
あります。合議で決まり、手一本をいれたら苦情を言わず、
一致団結して行事に当たります。ある代議士は、議会で
手一本を入れると良い、と言われれいます。


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漫画の事、福岡の事、博多の事、たくさんのお話を
ありがとうございました!
 

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