税務行政の現状・国際化 博多税務署署長 篠崎充俊氏
11月29日13時15分より、博多法人会青年部会
11月税務研修会が八仙閣にて行われました。
講師は、博多税務署署長 篠崎充俊氏。
演題は「税務行政の現状・国際化」でした。
公共財についての説明がありました。「消防車の
はしご車はいくらでしょう?」という質問。なんと、
1億1000万円もするそうです。海上保安庁の
巡視船(1000トン)は60億円するそうです。
この様に、国を運営するにはお金がかかります。
税金を支払うのが好きな人は多くありません。
しかし、我々が時々忘れる事は、我々自身が、
実際には政府より実施されているサービスの
消費者であり、その為、税金による資金を充てて
いるという事です。
2010年65歳以上の人口は2941万人ですが、
2020年には、3590万人になります。10年で
650万人が増加するのです。その事を念頭に
置いて、税金を考えて行かなければならないのです。
2007年の雇用総数に占める非雇用者(派遣、
アルバイト等)数は、33.0%です。ちなみに、
20年前が18.4%10年前は22.9%と年々
増える傾向です。
2009年の日本国内の法人数は300万社。
海外渡航者は、1545万人も来ています。
10年前は495万人だったのですが、1000万人も
増えています。海外と日本が非常に近くなっています。
日本企業の海外現地法人数は17658社。
海外へ進出している会社が年々増えています。
昨年度の法人税調査件数は13.9万件その調査で
申告漏れ所得金額は1474万円です。海外取引法人の
調査件数は、13145件。その1件当たりの申告漏れ
所得金額は6097万円です。
このように、海外調査が多くなっています。国際租税
回避スキームもたくさんあるのです。イミテーション
ゴールドという回避方法があり、海外収益をブランド品に
変えて輸入し、日本国内で換金。同じブランド品の
コピーものを海外へ輸出し廃棄する…そういう事により
脱税を行っていたそうです。他にもパーマネント・トラベラーや
コーポレートインバージョンなど。たくさんの海外回避
スキームがあります。
公共財購入には、たくさんのお金が必要な事、税金支払を
回避する方法を海外でやっている事が多い事と、方法も
たくさんある事が良くわかりました!
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