博多法人会青年部会税務研修会
12月2日13時15分より八仙閣本店にて、
博多法人会青年部会税務研修会が行われました。
講師は、7月に新任されたばかりの
博多税務署署長の野田仁志さんでした。
演題は『国税査察制度のあらまし』でした。
野田署長は、調査査察を博多税務署に来るまで
3年間担当しました。
3年で30件の事件を経験されました。
思い出に残る事件もたくさんあるそうです。
査察では、税務署に勤めてきた今までには体験できない
とても貴重な経験をされたそうです。
査察調査は、第一に、脱税に係る情報を収集です。
査察に入る会社を首になった社員のたれ込みが、
査察に入る、貴重な資料を添付して提出してくれる事も
よくあるそうです。
その他、テレビ、新聞、雑誌、インターネット、投書等で情報収集します。
その資料をもとに脱税の規模や内容の検討を、何回も会議して行います。
調査期間は、3ヶ月から2、3年かかる場合もある。
検証の結果『黒』と判明すると裁判官へ許可状の請求を行い、
許可状をもらい、ガサ入れを行う。
「ガサ入れ」とは、事務所、居宅などの強制調査の事です。
もちろん、査察は予定なく行います。
時間はまちまちで、日の出とともにやる場合もよくあります。
床下や机、テーブルの下にも現金が隠されていることはよくあります。
ある事件では、テーブルの中に6,000万円入っていた事もあった。
またある事件では、洗面所のタオルの中に数億円隠されたものを
見つけたことがあった。
大きなお金が徴収されるため、査察が暴行される場合もあるそうです。
脱税者と査察のすさまじい葛藤が手に取るように伝わりました。
「査察という仕事はいろんな人間模様が見え隠れする仕事だな~。」
とその業務に携わっていた、野田署長の話からわかりました。
野田署長、貴重な体験談をお話頂きまして、ありがとうございました。
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