会社の実態を浮き彫りにする「経営成績」の見える化 公認会計士 山崎隆弘事務所 所長 山崎隆弘 氏
11月1日19時30分より、IPホテルにて博多経友会
第112回が行われました。
この日の講師は、公認会計士 山崎隆弘事務所の
山崎隆弘先生で、演題は「会社の実態を浮き彫りに
する「経営成績」の見える化」でした。
「なぜ経営者は損益計算書を信じないのか」という本を
先日出版したばかりです。山崎先生にとっては、2冊目の
本です。
まず質問です。
「あなたの会社は、キャッシュが増えて行ってますか?」
現金が増えないと、何のために仕事をしているかわかりません。
その為には、お金を残していかなければなりませんが、それは
意識してやらないと残らないのです。
お金は儲かった分の1/10は残しておくこと。
通常収入の1/4は残す。臨時収入は、すべて残す。
しかし、結婚当時の山崎さんは、奥さんに借りまくりでした。
結婚資金で100万円、飲み代に100万円と借りまくっていました。
年間に1000万円貯めたいと考えれば、2000万円を利益で
残す努力をしなければならないのです。
借入金がある場合、借入金は減っていってますか?
返済にはどれくらいの当期純利益が必要でしょうか。
借入金返済額+貯める金額=当期純利益+減価償却費に
なります。
6000万円稼ごうと思ったら4000万円の税金が必要です。
という事は、1億円の純利益が必要です。思った以上の
売り上げがないと、資本が残らないという事がわかります。
現在の売り上げと比較してどうでしょうか?
とうてい達成できない売上高だ!となった場合、
それでは、どうすればいいのか?という事になります。
1.固定費を削減する
2.変動費比率を下げる
3.限界利益率を上げる
売り上げを上げる以外には、上記の事を努力するのです。
そして利益を残すのは会社ペースで行ってはいけません。
仕事の効率を4つの事業の領域に分けます。
1.効率化
2.強化
3.止める
4.開発
上記を表にし、会社の事業を分類し、リストラできるものが
出てきます。その仕事を辞めるかどうかは社長の決断に
なりますが、決断できる会社には利益が残り、決断できない
会社は利益を垂れ流していることになります。
事業に必要な3つの要素
1.商品
2.地域
3.客層
どのように現状分析をするのか
1.商品損益計算書
2.地域損益計算書
3.客層損益計算書
上記の分析、マトリックス損益計算書を解析する事が重要
なのです。3枚の損益計算書を作成する必要があります。
また、コストは作業量に比例します。
作業量を十分に確認する
按分の基準を考えましょう。何が増えると経費が増えるか?を
十分に理解し、コストを考えることが大切なのです。
時間の集計をする
タイムマネジメントを考え経費と収益の按分を上記の1.~3.を考え、
損益分岐点を分析し行う必要性があるのです。
自分の会社の損益計算分析を
1.商品損益計算書
2.地域損益計算書
3.客層損益計算書
に分類し検証してみてください。必ず何かが見えてくるはずです。
目標は、売り上げの10%を営業利益で残す。
金額を重視せず、率で判断することをお勧めします。
あなたの会社はいくらのキャッシュが残りますか?
目標を決めてキチンと残し盤石な会社を目指したい!と考え
なければいけないということです。
福一不動産に津波が来たら、今の自己資金では即廃業です。
3年後まで存続するためには、2億の現金が必要と判断しました。
そのお金を持っている事が社員に対しての義務であると私も
考え、一日も早く利益を残していく必要があるのです。
山崎先生のお話は、たくさんのことを考えさせられるものでした。
ありがとうございました!
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