無駄な費用を使わないための会社が備えておきたい法律センス 弁護士 堀内恭彦氏 前編
5月10日19時30分IPホテルにて、博多経友会第106回が
行われました。
この日の講師は、弁護士 堀内恭彦氏で、演題は
「無駄な費用を使わないための会社が備えておきたい
法律センス」でした。
堀内氏は福岡生まれの福岡育ち。大学卒業後、20歳の
終わりに司法試験に合格し、司法研修所へ行きました。
下は22歳、上は50歳以上。1クラス50人の50クラス。
1年間そこで暮らしました。
参加者の皆さんは勉強ばかりしている人達で、異様な
世界でした。
その司法研修所で同期は、大阪知事の橋下さんがいます。
研修が終わると、皆、就職先に散らばっていきました。
堀内さんはイソ弁を経て、独立をしました。
経営者が備えておきたい法律センス、基本的には、
コンプライアンス(法律厳守)についてお話頂きました。
法律は、知っていたら当たり前、知っていないと火事になる
ものです。顧問弁護士がいても上手く使えない人も多い。
法律は、証拠が「ある」と「ない」とでは、大きな違いがあります。
裁判になった時に、弁護士に頼むのはもったいないと考えるのは、
大きな間違いです。裁判官も、弁護士が付いている人とそうでない
人では、扱いが全く違います。裁判官に対して、「甘い期待」は
しない事です。また、契約書などの書面がないとだめです。
彼らは、「正しいもの」「弱いもの」の味方では無いのです。
手紙やファックスを良く使います。裁判になる前に、いろんな
記録をしていきます。
裁判では、資力・財産を持っていない人には有利。資力・財産を
持ってない人からは取れません。堀内氏も3年かかって裁判をして、
2000万円の判決が出ましたが、相手にお金が無かったので、
弁護士費用が出なかった事がありました。
裁判管轄も問題になります。東京なのか福岡なのかで、交通費は
大きく違うのです。
未払い残業代があれば、残業代の請求はできるのです。
切り捨ては、1分でもだめです。10分単位や15分単位でやっている
会社もありますが、それは違法なのです。
最近の判例では、総額3億円にも及ぶものがありました。
従業員1万2000人の残業代を個別に確認し算定していきました。
弁護士さんで、一番儲かる仕事は過払い金。たくさんの収入に
なっていました。多く金利を払っていたサラ金借入者に替わり
回収をしていましたが、今はサラ金も潰れてきて良い仕事では
なくなってきました。
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