特化した商品戦略で急成長した(株)ジャパンシーフーズ 井上幸一社長 後編
7月17日、博多経友会事務局の森尾さんと同行で(株)ジャパンシーフーズの
井上社長と講演の打ち合わせをしてまいりました。
その続きをお話したいと思います。
切り身になると、なぜか値段が安くなると思われがちです。
しかし、本当は生の魚の価格に加工賃がプラスされています。
「500円で店頭売りたい」と言われると、400円で卸す・・・となると、
加工費を400円から引くと、100円で仕入なければなりません。
通常は仕入れ値をコストダウンさせて値段をさげるのですが、
鯵・鯖をさばき、スーパーでさばく必要の無い状態で出荷。
包丁を使う職人をスーパーに入れずに、刺身を出す方法を考えました。
(株)ジャパンシーフーズさんから、真空パックの中身を
店頭で販売するときのパックに入れて、お刺身として販売する。
そうすると、スーパー側は人件費も削減でき、また、加工ものではなく、
魚を一番高く売れる刺身として、出せるのです。
(株)ジャパンシーフーズさんでは、それ以外にも、盛り付け方の提案や、
売り方についてのアドバイスもします。
また、この刺身用に研究されたお醤油をつけ、600円で仕入れてもらい
700円で売ってもらう戦略に成功しました。
この方法を井上社長が考案できたのは、かつて百貨店の中の魚売り場の
店長をしていた経験からです。
しかし、こんなに素晴らしい商品、販売戦略ですが、初めは高くて
福岡では売れず、卸し先は東京がスタートだそうです。九州では、
切り身の魚は、以前は売れなかったのだそうです。
価格競争ではなく、品質を上げることで販促と利益をあげることに
成功したのです!
ランチェスター経営の竹田先生つながりで、井上社長との話は
盛り上がりました!10年程前ですが、井上社長と一緒に
ランチェスター経営で勉強した「竹馬の友」なのです。
また、工場内の見学もさせて頂きました。従業員が皆、頭を下げ、
お辞儀をするほどの挨拶を一人ひとりして下さって、すごく
お客様慣れされた皆さんでした。
鯖のお刺身も味見させて頂きました。確かにあまく、おいしかったです!
井上社長のお人柄が、この成功につながったと、改めて感じました。
7月18日の九州けいざいNOWでも、(株)ジャパンシーフーズさんが
紹介されていました。今、福岡で注目されている超成長起業です!
9月1日博多経友会での講演が、とっても楽しみです!
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