特化した商品戦略で急成長した(株)ジャパンシーフーズ 井上幸一社長 前編
7月17日、博多経友会事務局の森尾さんと同行で(株)ジャパンシーフーズの
井上社長と講演の打ち合わせをしてまいりました。
9月1日、博多経友会の講師を井上社長にお願いしているからです。
井上社長は、創業当初、自分の思いだけでやってきて、何度も
壁にぶちあたり、苦労をされていたそうです。
そんなあるとき、たまたま本屋でランチェスター経営 竹田陽一先生の本を
手にされたそうです。その本を読んで感動し、福岡市中央区にある
ランチェスター経営の竹田陽一先生に相談し、今までと全く違う戦略を立て、
会社の方針を180度変更したそうです。
その決断とは、「魚は何でも」という考えを、青物の鯵(あじ)と
鯖(さば)だけに限定。また、生しか扱わないと決めた事です。
そう決めたのはいいのですが、業務の落とし込みに3年、
成果が出るまで更に3年。合計6年も掛かりました。
生鮮品加工(魚をさばいて、お刺身用として加工)として、それなりに設備や
機械が必要です。今のような、生の鯵を仕入れて、真空パックにするまで
20分という超スピードの工程作りには、ご苦労があった事かと思います。
生の鯵を仕入れたら、すぐにその温度を0度にし、加工していく。
魚は、温度が高いと鮮度が落ちてしまいます。
20分の加工時間で、魚の温度は10度上がるそうですが、そのくらいの
温度変化ならば、鮮度は落ちないそうです。鮮度が落ちないまま真空パックし、
箱に詰め、氷を詰めて出荷。生ものなので、在庫は一切無いのだそうです。
前日、全国のスーパーから発注があった量だけの出荷。前日の注文で、
当日加工し、次の日は店頭に並ぶ。それも全国どこでも!
このような素晴らしい戦略を立て、売れる仕組みを決行されたそうです!
また、買うニーズと作り手のニーズの違いにも着目。
「加工した魚は安い」という感覚が日本人にはあります。
ですから、最初は魚をさばいても、なかなか高くは売れなかったそうです。
しかし、井上社長は諦めませんでした。生の魚をさばいて、付加価値を付けて、
高く売るという手法をあみだしたのです。
現在、スーパーの生鮮品売り場へ卸し業者を通じて、鯵・鯖に
特化して販売しています。
後編に続く・・・。
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