私のチャレンジ・・・自分の可能性を信じる!株式会社アヴァンティ 村山由香里社長
1月6日19時30分より、2009年初めての
博多経友会第78回 1月定例会が、行われました。
会場は、今年からIPホテル(旧東京第一ホテル)に変わりました。
この日の講師は株式会社アヴァンティ 村山由香里社長でした。
昨年12月に、福岡で頑張っている女性73人を取材して、作り上げた本
「チャレンジする女性たち」を出版したばかり。
最後には、アバンティ起業物語もつづっている。
アヴァンティと言う雑誌を出したのは、「福岡中の女性を揺り動かしたい。」
という思いから、起業した。
1959年生まれ。49歳独身。
私が20代のころ、男性が食事を作ってくれることは考えられなかった。
若いころ、良い奥さんになることが、女の道だった。
今は、主夫は、全く問題ない。
しかし、私の時代は、違った。
起業した時にも、彼氏に「あなたには、仕事があるのね・・・。」
というような話をされた。
九大文学部を卒業したが、4年生大学を卒業すると、就職はなかった。
女性可の就職は当時ポツポツしかなかった。
ところが、村山社長が就職した化粧品メーカーは、男女平等で扱ってくれて、
なおかつ給料も良かった。
管理職の平均が29歳。頑張っていれば、評価してくれた。
副社長は、この会社の同期入社の方です。
新入社員が「おかしい!」と言える会社だった。
しかし、3年で辞めた。
「早く成長しなければ・・・。もっと、もっと成長しなけらば!」と思い辞めた。
キャリアウーマンと呼ばれれる人たちと知り合いたかった。
両親に辞めることを話した。
それを聞いた両親は、「あなたが正しい」しかし、
「辞めてからは、会社に行っているのと同じ時間に起きて、
朝ごはんを同じ時間に食べて、同じ様にだけはしなさい。」と言われた。
失業保険が切れる頃、就職活動したが、その頃の村山社長は、
「ギラギラ」していたので、どこからも断られた。
その後、市の臨時職員としてアルバイトをした。
その仕事は、お茶くみ。
社員50人の好み(お茶かコーヒーか、クリープは必要か)を覚えて、日に4回お茶を出す。
後は、タバコの銘柄を覚えて、言いつけられて買いに行く仕事。
この仕事をして、自分は奴隷になった気がした。
思い出せば、実家もみんな平等だったので、
「これはなるべく早く辞めなければならない!」と決心した。
そう考えて、働く先を探した。
そう思ったら、ELF(福岡発のフリーペーパー)が目に入り、求人していたので、電話した。
面接を受けたら、「明日おいで!」と言われた。
給与は12万円。前の化粧品会社は、30万円近くもらっていたので、1/3。
しかし、これでいいと思った。
1600企業へ配るフリーペーパー。袋詰めからやる仕事。
広告の営業を取ってくればなんでもOKだった。
バーターで、広告先へはお客さんを連れていった。
ツアーを組んで連れていった。
それをやると、いろんなか方々と話すことができた。
外資と国内企業との違いも分かった。
大企業と起業したばかりの会社の違いも分かった。
お茶くみをしている女性へは「男女均等法」を訴えた。
男女の差を感じ、定年していく女性ともよく話した。
福岡中色々な所へ営業に行って、凄く楽しかった。
給与も良くなった。
営業成績で給与が変わるので、50万取る月も多くなった。
「ガリア」と言う雑誌ができてその副編集長もやっていた。
社長とも、いろんな会議をした。「ガリア」はとっても好きな雑誌だった。
34歳の時に自分の可能性を試したくなり、退社した。
辞めてから、村山社長は、自分のしたいことをたくさん考えた。
したいことをメモしていった。すると、
「私がほんとにしたいことを、この8年間してない!」と思った。
自分のお金で最初からやらなければダメだ!と思った。
福岡の女性の皆さんには、「大丈夫だよ!」「みんなやれるんだよ!」と伝えたい。
「福岡中の女性を揺り動かしたい。」
九大法学部を卒業したての大学生一人が社員1号となり、
二人で株式会社アヴァンティを立ち上げた。
新入社員の最初の仕事は、700人の方々へハガキを出すことでした。
ネットワーク作りをしたかった。
「アヴァンティで、人と人をつなぐことをしたい!」
「そういうことが地域情報誌にはできる」と考えた。
ある程度の部数を発行できればやれると、判断した。
「5000部(起業)以上行けば、広告も取れるし、認知度が上がる!」と考えた。
取材者がどう反応するかで、取材される方の反応が変わる。
そこで村山社長は、「福岡で頑張っている女性を取材すること」を決心し、
今も続けてやっている。
取材される方が本当は、一番勉強になる。
「頑張っている女性を呼び、勉強会を行い、たくさんの方の集まる場所の提供を行うこと」が
地域情報誌にはできると気付いた。
アヴァンティには、きちんとした起業理念がある。
男女平等の視点で記事を書き、企画することを社員へは理解させている。
どんな価値観で仕事をするかは大きい。
社会変革をするために仕事をやっている。
男女共同参画づくりが今後は必要。
読者の方々とのつながりを今までずっとやってきた。
女性の活用を浸透させていく。
読者と一緒に企業コンサルもできるのではないかと考えている。
今、男性と女性の就職差はなくなっている。
アヴァンティは、時代をかえている。
現在、アヴァンティを 14200企業宛に送っている。
心のこもった、素晴らしい講演でした。
村山社長、貴重な講演を頂き、誠にありがとうございまいした。
来月の第79回 博多経友会例会は、2月03日(火)19:30 より
IPホテル福岡(旧:東京第一ホテル)で行なわれます。
講師は(株)アーヴァン 代表取締役社長 綾戸一由(あやと・かずよし)氏で
テーマは「倒産から学んだ、100年以上継続できる会社づくり」です。
ぜひ、ご参加下さい。
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