博多経友会 第128回例会
3月5日19時より、中洲5丁目にあるIPホテルにて、
博多経友会第128回例会が開催されました。
この日の講師は、永利公認会計士事務所
永利新一代表。
永利先生は、71歳 65歳の時に監査法人を立ち
上げていました。 上場企業の監査役も4社程
受けています。麻生知事の時は3年間、福岡県の
監査もさせて頂きました。
経営には原理原則があります。
それを踏まえて見てみると普通ではわからない
ものが見えてくるものなのです。
1.思考の3原則
安岡正弘先生 明治、大正、昭和にわたり政治家も
崇める先生でした。 昔の話を分かりやすく説明して
くれた方です。
①目先にとらわれず、長い目で見る 温故知新。
古きを訪ねて、新しきを知る。
②一面ではなく、多面的に見る。
自分自身を信じて、他を信じない。それでは、上手く
いきません。いろんな面から見ていかなければなりません。
相手の立場に立って考えるのです。
③枝葉末節にとらわれず本質を把握する
ものごとには、急所と言うものがあります。何が急所か、
何が決めてかを見極めるのです。
2.栄枯盛衰の原理原則
自分の企業は社会的にどんな役に立っているのだろう。
需要に合ったものを供給しなければなりません。 需要は
絶えず変化します。 成長と滅びは、同時に育ちます。
3.需要と供給の法則
需要者はいいものを、より安いものを求めます。 供給者は、
できるだけたくさん高く買ってもらう事を求めます。 需要と
供給は全く相反する性格ですが、価格機構を通じて一致
するように動いていきます。需要動向をしっかり見て、経営
しなければなりません。
上記の3つで世の中を見ていくといろんなものが見えてきます。
この原理原則は、世界を超え、時代を超え同じものなのです。
次の環境の変化はどうでしょうか?
4.世界的不況
欧米を含め不況になっています。通貨不安。インターネットの
発展ともに、時間と距離が驚異的に縮まりました。多国籍で
ある時代。googleも国の意識がないのです。
①どこで作ったら一番安くできるのか。
②どこで売ったら一番高く売れるのか。
③どこに本社を置いたら税金を払わなくて良いのか。
④どこの国から買うのが一番安く買えるのか。
上記の様にボーダレス時代になっています。
価格と品質が勝負になっているのです。
5.国の財政が悪化している
税収と歳出の根本的な見直しが必要です。年円税収
不足なので、国際の発行が急増 国の借金は1000兆を
超えています。1億円を毎日30年使い続けると1兆円に
なります。そう考えると、1000兆がどんな金額かわかります。
6.少子高齢化
人口は減っている。大牟田は昔30万人住んでいましたが、
今では10万人に減っています。 地域の学校は、統廃合を
続けています。 10人に1人の老人が、2人に1人になっています。
65歳定年でも、それから20年は生きていかなければなりません。
人口構成のバランスが崩れているのです。 これから高齢者分の
負担をどうしていくのかがカギです。
7.情報化時代の影響 ITの普及と発達により、便利になる
反面の影響がでてきています。スピード化により、その逆影響も
大きいのです。
では、どうすればいいのか?これからの対応は、環境の変化の
影響を踏まえ、需要の変化をは把握すること。これまでの
やり方で対応できるのかの見極めをする。 新しいニーズの発掘と、
ニーズのどう対応するかです。 自分でできないことは、できる
ところとタイアップすること。 柔軟で、しなやかで、したたかな
発想が必要です。
温故知新に何かを感じ変化に対応するのか?
原理原則を忘れずに、時代の変化を歴史に学び対応すること
かも知れません。永利先生ありがとうございました!
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